商店街も観光客を狙え!アジア女性に人気なのはスイーツ、文化体験
昨年のこの時期、転職をし新しいビジネスを考えるということで、昔からやりたかったアジア向けのスイーツ情報サイトを提案しました。
情報サイトということで初期投資がかなりかかるので、断念したのですが、そのときに調べた情報が地域発展にも役立つのではないかと思ったので、稚拙な文章になりますが書き記します。
画像:TOKYO 2020
日本に来る観光客の6割以上がアジア!
昨年に作った資料なので、データは1年古くなってしまっていますが、
この傾向はあまり変わっていません。
中国の方の購入金額は高いですが、
今も2015年1月の訪日外国人客は韓国のほうが多くなっています。
観光客の半分以上が個人ブロガーの情報を参考にする
日本や欧米諸国は、ガイドブックなどを手にしながら、ネットと合わせて情報収集をします。しかし、韓国や台湾は特に個人ブロガーやコミュニティの情報を参考にすることが多いようです。
韓国では네일동というNaverのコミュニティが利用されることが多く、ここで美味しいと書かれたお店に行ったり、お勧めの化粧品が掲載されると、それを買って帰るという傾向が多く見られます。
ある意味、韓国の観光客に自社製品を売りたいなら、ここに掲載できればかなりの確率で購入されるということになってしまいます。
正直、日本人の観点からすると美味しいお店として紹介されているのが「吉野家」などのチェーン店だったりすることが多いので、商店街にある名店とか地元の人しか知らない本当においしいお店は紹介されないんです。
だって、知りようがないですもんね。。
そういった点からも、商店街もじっくり戦略を練れば、観光客を集客する方法はまだまだあるはずなんです!
個人的な経験から、アジアンビューティーにはスイーツが人気
10年以上日韓交流会を新大久保で毎週金曜日に行い、いろんな韓国人女性にヒアリングした結果、もっとも多かったのが「日本はパンがおいしい!」ということ。
ここでいうパンというのは「コンビニのパン」のことです。
留学生の中にはパンが美味しくて5キロ太ってしまったという子もいました。
実際、韓国のコンビニのパンは美味しくなく、日本のパンと比べると種類も少ないです。私の経験を言うとケーキなどのスイーツも少なく、お土産文化がないためかご当地スイーツも少ないです。
韓国では日本のスイーツ専門のガイドブックが出ているくらいです。
自国よりも美味しいパンやケーキが食べられるならその地域を中心に観光する人も増えるはずです。
アジアは体験、欧米は観光(景色や寺社仏閣など)
アジアが体験重視になるというのは、よくわかる気がするんです。
日本と近い韓国や中国、台湾は建物の鮮やかさなどの違いはありますが、木の文化なので、似ているんです。
妻は慶州出身なので寺社仏閣は全く興味がなく、その地域で食べられる美味しいものにしか興味がありません。
一方、欧米は石の文化なので、四季を感じさせる風景などを経験したいという方が多いのでしょう。
このような背景から、日本を肌で感じられる体験ツアーというのが昨今人気があります。個人で作ったツアープランを観光客に買ってもらいガイドするというサービスも展開されています。
Unique activities, best things to do, offbeat tours in Asia | Voyagin
商店街としてどうしていくべきか?
・自分たちの地域を海外に発信していく
⇒英語版を作るだけでなく、海外の有力コミュニティに営業する
・商店街でしか買えないご当地商品を開発
⇒季節限定+観光スポットを組み合わせた商品
さくらロール、サザエ今川焼き【桜新町】、招福もなか【豪徳寺】など
・商店街の空き店舗を体験施設にする
⇒和菓子作り体験、パン作り体験、ケーキ作り体験、せんべい焼き体験など
食べ物と絡めたものがベスト
・外国人観光客への対応を地域で強化
⇒地元の人と楽しめる居酒屋、外国語メニューなど学生やボランティアと一緒に
観光客も楽しめるお店作りをする
世の中には魅力的な商店街がたくさんあります。そして歴史ある商店街がシャッター街化していくのはもったいないので、視点を変えてアジアの観光客を狙うというのもありなのではないでしょうか。
【追記】
桜新町は馬事公苑もあり、駒沢オリンピック競技場も近いのでビジネスチャンスは大いにあります。ぜひ2020年に最大限盛り上げられるようになって欲しいと思います。協力は惜しみません。