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電気のない国々の食材の腐敗を減らせる電気いらずのエコ冷蔵庫

MITの学生であるQuang Truong(クワン・チュウォン)さんは世界中を旅しながら気づいたことがありました。発展途上国における小規模農家は食物の腐敗により収入の15%を失っていることに・・・

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電気冷蔵庫をNGOからプレゼントしたこともあるようなのですが、電気が高く貴重なエリアでは、もらって喜ぶものの3ヵ月後にはただの棚になっていたようです。そこでEvaptainersが開発される流れとなりました。

Evaptainersは、どのような仕組みで冷やすのか?

一言で説明するなら蒸発冷却を使って箱の中を冷やす仕組みとなっています。

蒸発冷却とは身近に私たちが経験しているものであり、たとえばプールで泳いだ後、風が吹くと寒くなりますよね。この仕組みが蒸発冷却なんだそうです。では、Evaptainersではどのようにして蒸発冷却のプロセスを使うのでしょうか。

Evaptainersは大型のクーラーボックスのような形をしていて、太陽の熱と水を利用する冷凍装置です。17年ほど前にアフリカで発明された、Zeer Potという非電化冷蔵庫があり、水が乾くときに熱を奪う性質”気化熱”を利用して冷やすのですが、Evaptainersもユニットの内部から熱を抽出し、その代わりに、高伝導アルミニウムプレートと特殊な生地を使用します。

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小規模農家にとって理想的ともいえるこの冷却システムは冷やすのに水6リットルで12時間冷やすことができ、生鮮食品の品質をキープできます。

Evaptainersは現在、モロッコでフィールドトライアルを実施しているそうで、このテストが2015年の夏に完了すると、発売日も確定するそうです。

後は発展途上国の小規模農家や一般家庭の人たちが購入しやすい価格であれば、とてもすばらしい製品になると思います。

 

画像・ソース元:evaptainers