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【本レビュー】神様のパシリ?神を大切にすることを思い出せてくれる心温まる話:神様の御用人

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実は私は、妖怪、幽霊、神様、民俗学などを題材にした小説を多く読んでいるのですが、その中でもかなり満足度が高い小説です。

この小説を読んだら、普段の神様への接し方を反省せざるを得ない人が多いはず。

神様も人と同じということを感じさせてくれる、そんな小説「神様の御用人」を紹介します。

 

 【内容紹介】

神様たちの御用を聞いて回る人間―“御用人”。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり…!?特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!

 この手のジャンルの本を読むと、主人公はフリーターやだまされやすいキャラが

多く、お人よしで正義感が強いという設定が多いのですが、この作品も同様です。

 

主人公は萩原良彦といい、野球をあきらめ、おまけに就職先まで失います。

神社で、無理なお願いをして申し訳ないと神様に謝ったことから、代理の

御用人として任命されます。

 

最初の神様の御用がモフモフの狐・黄金(方位神)でした。

黄金が納得しないまま、寝てる間に判を良彦が押したため、それ以来

黄金と良彦は1人と1匹で旅をすることとなります。

 

御用が必要な神様たちは、人々が祈らなくなったり、感謝しなくなったりということで力が衰えていたり、たった一人の悩みも解決できないと苦悩したりしています。

 

現代人は祈ってばかりで神様はその願いをかなえるためにパワーを使いすり減ってしまったため、本来の姿ではない神様ばかり。

感謝の言葉やお祭りなどで力を取り戻せるのだそうですが、感謝の祈りをささげる

人は今ではほとんどいない。

そこで御用人が登場!というわけです。

 

私もこの小説を読んで以来、神社でのお参りのしかたを変え、

1年無事で過ごせたことを感謝してから、お祈りをすることにしています。

 

泣けるストーリーも多く、気軽に読めるのでお子様にもオススメの作品です。

 

神様の御用人 (メディアワークス文庫)

神様の御用人 (メディアワークス文庫)