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【本レビュー】人生は一度きり。自分にとっての大切な場所はどこだろうか?:流星ワゴン

 香川照之さんと西嶋秀俊さん共演でとても気になっていたので

日曜日、TBSで流星ワゴンを視聴。

父と子、そして家族というテーマに共感し、つい先が知りたくなったので

流星ワゴンを買い、4時間で読破してしまいました。

それくらいテンポもよく引き込まれてしまう作品でした。

 あらすじ

妻は不倫で家庭をあけ、息子は中学試験に失敗し引きこもりに家庭内暴力

会社にリストラされ失業中、死んでもいいかなと思っている38歳の僕。

全てに疲れ果てた僕が深夜、駅前のベンチに座っていると目の前に

ワインレッドのオデュッセイが止まった。

 

オデュッセイの運転席と助手席には5年前に事故で死んだはずの親子が乗っていた。

その親子、橋本さん親子は「死のうかな」と思った人を乗せては、

その人の大切な場所に連れて行くという・・・。

 

そのワゴンに乗った僕は、大切な場所で故郷で末期がんで死に瀕している

父親が自分と同じ38歳の姿で現れる。

 

自分の人生はどこで間違ったのか?、人生のターニングポイントで

どのようにしていたらよかったのか?

ワゴン車に乗りながら、時をさかのぼり僕の人生を追体験する・・・

 

感想

この物語は家族、親子、父親と僕、僕と息子、橋本さんと健太くん、夫婦の物語と

読んでいる読者が必ずどこかで共感できる部分があるはずです。

 

子供がいないときは夫婦であり男と女という関係でもあるが、子供ができた瞬間から

お父さん・お母さんとなり男女の関係は薄れる。子供の親への反感や親のプレッシャー、人生において一度は経験するだろうストーリーが盛り込まれています。

 

家庭を持っている人、これから家庭を築く人、子供がいる人、設ける人には

ぜひオススメしたい作品です。

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私自身、この本を読んで自分の人生を振り返ってみました。

大切な場所はどこだったのか・・。

 

最初のターニングポイントは大学のゼミ選び。

教授は非常に素晴らしい方だったのですが、ゼミの仲間と馴染めなかった。

そのゼミで学びたいために大学を選んだけど、もっといろんなゼミを見て

選ぶべきだった。

 

第2は就職活動

現在を悔いるわけではないのですが、新入社員として入社する会社は

もっと吟味するべきだった。韓国語を勉強していて、韓国で働きたいというだけで、

業種を絞らず韓国支社がある会社だけを選んでいた。

 

今振り返れば、韓国にこだわらずちゃんとした会社を選ぶべきだった。

そうすれば、会社を9ヶ月でやめることもなかったはず。

 

人は一日に何回も選択をし、決定をしています。

人生のターニングポイントとなる場所でどのような選択をしてきたか、

後悔や妥協してきたことはないのか。

 

そのようなことを流星ワゴンは振りかえらせてくれます。

現実というのは修正はきかないけれども、悔いがない人生を今後

送っていければと思います。

 

 

 

流星ワゴン (講談社文庫)

流星ワゴン (講談社文庫)